「私ももう行きます。」


―――グイッ!


「!!!?」


私が行こうとすると龍馬さんはいきなり私の腕を掴んだ。


「名前なんと言うんじゃ?」


「恋花です。」


「恋花さん、新選組の屯所に住んでんか?」


「はい。」


私がそう言うと龍馬さんは、少し考えている様だった。


「わしは、新選組に狙われとる。しかし、女の子1人で帰らせるのも危険じゃし、途中まで送るきに。」


龍馬さんはそう言うと私が返事をする前に強引に手を引っ張って行った。