武器を持っていない私は幸子ちゃんを抱き締め目を瞑った。


キンッと剣のぶつかる音がして目を開けると私達を庇うように1人の男が立っていた。


「女子供相手に、刀を向けるのは感心せん。やめるんじゃ。」

「お前は…」


私達を斬ろうとした男は、何故か顔を青くし逃げて言ってしまった。


「大丈夫か?」


「助けてくれてありがとう御座います。あの……」


私は男の人が履いている物が他の人とは違い、ジッと見てしまった。