「お前、新選組の屯所から出てきたよな?」


そう言って私を見る男の目は殺気を帯びている。


「そうですけど、何か?」


危険を感じ、私は幸子ちゃんを自分の背中の後ろに隠した。


「理由は、新選組の屯所から出てきたと言うので十分。死ね。」


男はそう言って刀を振り下ろしてきた。


(殺される!)