そもそもどうして今回、SFという形でこのお話を書こうと思ったかと言いますと…

昔「仙境異聞」の現代語訳を読んでから常々、この話ってなんつうか…SFっぽい!? と導花線は思っておりまして。

天狗は未来人だった! という解釈なんてどうだろう、と。

それで、ただタイムトラベルしてきた未来人と出会うという話から一捻りしまして、

マヨイガを中心に据え、中国の桃源郷伝説や、モアのユートピア、ヒルトンのシャングリラなどの理想郷についての要素も織り交ぜたりなんかして、

導花線流に怪異譚を調理して、このようなお話と相成りました。

こういうお話は個人的に考えるのは大好きなのですが、書くのはというと本当に力不足で、自分の頭の中にある構想を思い通りの形にする難しさをしみじみと噛みしめております。

また、公開しながらの執筆だったのですが、途中何度も戻って加筆修正したり章タイトルを変更したり、読者の方を惑わせてしまって申し訳ありませんでしたm(_ _)m

章タイトルと言えば、珍しく横文字を使用してみました。
密かに、真相が出て話の見え方が変わる章を横文字という形で区別して、更に「本当のあの時代」に存在しないものからとってきた章タイトルをつけてあります。


さてさて、書き終えてみると自分でも想定外の事態がΣ( ̄□ ̄;

……なんかラブストーリーっぽくなったァ!?

いや、これは当初の予定には全っっ然なくてですね、予定では二人の結末はもっとサッパリアッサリしておったような気がするのですが、書いていたらいつの間にかこんなラストに…!!(笑)

いやはやビックリです♪

幼なじみ同士の悲しい結末は嫌いですとか言っておきながら、今回は「そりゃないぜ」なオチとなりましたが、それでも二人には「悲しい恋物語は嫌いです」に忠実な結末を持ってくる導花線でした(^^;)

この二人のその後については、「朔太郎が激闘の末に友人になった人物」を中心とした別の作品の構想があったりなかったり。ひょっとしたらそのうち…という可能性もあったりなかったり?