玄関のチャイムが鳴り、続いて合い鍵でロックを外す音がする。

隠れ住むため、今は「鈴華」ではなくなった彼女の名を呼ぶ声がする。


彼女に世界の秘密を見せた者の姿を求めて駆け出しながら、

彼女は自然にこぼれた笑みとともに、最後の一文を入力し終えて送信した。