関係が離れたって、気持ちが早々変わるものじゃない。他の誰かに抱かれたって、足りない物は埋まらない。そんなの当たり前。だって足りないのは‘彼’なんだから。 分かっていながら見ないふりをするのは単に傷付きたくないだけだ。 あの冷たい瞳に触れたいと今でも願う。 昼食を終えたあたしは化粧室へ急ぐ。 動揺した顔。 噂が本当なら、 琴音さんと、部長。 掛け違えたままの二人はそのまますれ違ったのかもしれない。自己嫌悪の中で、どこかでホッとしている自分が嫌だ。