愁哉さんは溜め息をついて、僅かに目線を逸らせた後またゆっくりと透明な瞳を投げかける。 「…愛、と言われれば、そんな感情はありません」 それは、きっと、本心。 「冴木さんは…?」 こんなに、私が彼の心に入ろうとするのも多分初めて。 壁を感じていても、 その距離が遠くても、 見失わないのは、その心。