―――――――――――――… ゆっくりと動く視界に、規則的な揺れは穏やかで、 触れる温もりが懐かしくて、 このまま眠っていたい意識は、その暖かさの離れる感覚で目をさます。 躊躇する様に、触れる指先。 優しい息遣い。 私は、この温度を知っている。 「…起きましたか」 気付けば、私は自室のベッドの上で、 「…ここまで運んで下さったの…?」 心配そうに覗き込む彼に胸が締め付けられるように痛んだ。