海宝堂2〜魔女の館〜

がむしゃらに走って、いつの間にか街の奥、入り組んだ路地に入りこんでしまっていた。

「………あれぇ?」

「リュートぉ?」

完全に迷った。目の前には家の壁。
しまった。浮かれている場合じゃなかった。
リュートの後悔は半端なものではなかった。そして、最悪なことに…

「はーっはっはっはぁ!!俺達はなぁっ、昨日中この街全部かけずりまわって、お前を探してたんだよっ!もう地元の奴らと同じぐらい、この街のことは熟知してんだよっ!!」

細い裏路地。目の前は行き止まり、後ろには敵。

「わりぃ、シーファ。」

「大丈夫。ここなら街の人に迷惑はかからないし、さっさと片付けよ?」

息を吐き、構えをとるシーファ。
そうこなくっちゃな!とリュートは鞄に手を突っ込んだ。