「リュート!お前はここに残れよ!な?」

「冗談じゃねぇっ!」

肩に回されるバンズの手を振り払いながら、リュートが青ざめた。それでもしつこくバンズはリュートに手を伸ばす。

「俺が面倒見てやるからよぉ~」

「いやだっ!ちかづくなぁ~!!おいっ!もう行こうぜ!」

ガルを盾にして必死に逃げるリュートがあまりにも哀れで、今度こそやっと船を降りることが出来た。
ダートンとバンズはなんとも残念そうな顔をしていたが、他の船員達は、頑張れよ~元気でな~と船の上から手を振ってくれた。
4人はその声に応えつつ、洞窟へと続く道へと入っていった。