はぁ〜 思わずため息が出る。 心配かけたくないと思えば思うほど、 素直に甘えられない…。 「さっきの電話、彼氏ですか?」 あぁ、和也君いたんだよね。 「うん。私がここに越してくる前から付き合ってるの。」 「じゃあ、遠距離なんですか?」 「そう。バイトあるから休みの日もなかなか会えないんだけどね――。」 私は少し下を向いた。 仕方ないことだよね…。 その時、急に後ろから抱き締められた。