「…本当なのか?」 陸人が私を見つめ、驚いて言う。 「信じたくないよ……。でも、今は早く病院に行かないと。」 私はバッグを持って、ふらつく足で席を立った。 「大丈夫か、さやか!?俺も一緒に行くよ。」 陸人は私の肩をとっさに押さえてくれた。 「ありがとう。…でも、大丈夫。あとはお願い。」 今は急がなくちゃ。 私は食事をそのままに、 冷静になるように、 とにかく何も考えないように、 走りだした。 ただお父さんとお母さんの無事を祈りながら。 私の足はひとまず家へと全速力で向かっていた。