私はバレなきゃ大丈夫だろうという安易な考えのもと、街を歩きバイト先を探した。 その時、あの古びた商店街にたどり着いたのである。 そこは人通りが少なく、たまに通る人はお年寄りばかり。 私は営業している数少ない店の一つである書店に目をとめた。 埃っぽい棚や本。 古そうな看板。 店頭に並んでいる書籍をみると、どれも古そうなものばかり。 若い人はなかなか寄らないだろう。 ここならバイトしてもバレないかもと思い、中に入り店主を探した。