正樹「君は行かなくていいんですか?」


一人『ぽつん…』と立っている彰に話かける正樹。


彰「行きたいけど…誰かさんのせいで聡美ご立腹だからな〜」


後ろに腕を組んだまま、正樹を睨みながら言うと『悪いこと言った覚えはないですけど。』とニヤリとしながら言った。


彰「王子さ、もしかして優希に何かした?」


無表情のまま睨む彰は普通の人が見たら真っ青になるだろうと思うほどのものだった。


正樹「姫野さんの彼氏でもない君には関係ないと思いますよ。」


彰の顔を見て微笑みながら軽く嫌味のような事を言ってきた正樹に彰はだんだんと苛立ってきたが、必死に我慢した。


正樹「じゃぁ俺は帰りますね。」

カバンを持ってスタスタと帰って行く正樹を見ながらため息をするとカバンを持ち帰った。