「今日のケータリング、なんだった?」
奈桜はあえて違う話題を振った。
「あぁ、お寿司がいっぱいあった。大トロがめっちゃ美味しそうでさぁ。あそこで握ってたんだよ!板前さんが…!出張して来てたんだよ。すごいよね。あぁ……食いてぇ!」
遠くを見る目は、もう大トロを探している。
「へぇ~」
本当に今にも食べに走って行きそうな奏の表情に、奈桜は目を細めて笑った。
「あっ、来年はどのドームも3日間やる事になったらしいよ」
「そうなんだ」
まだ今年のツアーも始まってないのに、来年の事が決まっている。
いつもながら不思議な感覚に落ちる。
「さっ、後半も頑張って行きましょう!」
立ち上がる奏に続いて奈桜も腰を上げようとした。
その時―
「大丈夫。オレ、口固いから」
「えっ?」
周りににこやかな笑顔を振りまいて中央に向かう奏の背中が、一気に遠く感じた。
「何で…?何でだよ…」
ケータリングのお寿司も、来年のツアーの事も、一気にぶっ飛んだ。
頭の中が奏への疑問符で満ちて行く。
奈桜はあえて違う話題を振った。
「あぁ、お寿司がいっぱいあった。大トロがめっちゃ美味しそうでさぁ。あそこで握ってたんだよ!板前さんが…!出張して来てたんだよ。すごいよね。あぁ……食いてぇ!」
遠くを見る目は、もう大トロを探している。
「へぇ~」
本当に今にも食べに走って行きそうな奏の表情に、奈桜は目を細めて笑った。
「あっ、来年はどのドームも3日間やる事になったらしいよ」
「そうなんだ」
まだ今年のツアーも始まってないのに、来年の事が決まっている。
いつもながら不思議な感覚に落ちる。
「さっ、後半も頑張って行きましょう!」
立ち上がる奏に続いて奈桜も腰を上げようとした。
その時―
「大丈夫。オレ、口固いから」
「えっ?」
周りににこやかな笑顔を振りまいて中央に向かう奏の背中が、一気に遠く感じた。
「何で…?何でだよ…」
ケータリングのお寿司も、来年のツアーの事も、一気にぶっ飛んだ。
頭の中が奏への疑問符で満ちて行く。

