「いえいえ。お疲れさまでした」
奈桜も丁寧に頭を下げる。
昨日は泉も一緒に朝方まで仕事だった。
「ちょっとでも寝れた?」
奈桜を気遣う。
泉は奈桜と同じ25歳。
頭の回転が早く、『Z』の作詞を手掛けている。
「いや、あんまり。泉は寝れた?」
「全然。資料読んでてさ。気付けば時間だよ」
「徹夜?」
頷く泉の爽やかな笑顔に、真の『アイドル』を見た気がした。
どんなに睡眠不足でも、疲れがMAXでも、絶対に顔に出してはいけない。
ファンの前ではトイレにも行かない『アイドル』なのだ。
「あれ?心(しん)は?」
「さっきカワイ~イ、スタイリストさんに捕まってたよ」
奏がボールペンを回しながら羨ましそうに答える。
「アイツ、また相談に乗ってるのか?」
三咲 心(みさき しん)は、奈桜より2つ下の23歳。
口が固く、感覚に鋭い所があり、よく女の子達から相談される。
「って、人の事心配してる場合か!?」
奈桜はいきなり腕を掴まれて、後ろの壁まで連れて行かれた。
奈桜も丁寧に頭を下げる。
昨日は泉も一緒に朝方まで仕事だった。
「ちょっとでも寝れた?」
奈桜を気遣う。
泉は奈桜と同じ25歳。
頭の回転が早く、『Z』の作詞を手掛けている。
「いや、あんまり。泉は寝れた?」
「全然。資料読んでてさ。気付けば時間だよ」
「徹夜?」
頷く泉の爽やかな笑顔に、真の『アイドル』を見た気がした。
どんなに睡眠不足でも、疲れがMAXでも、絶対に顔に出してはいけない。
ファンの前ではトイレにも行かない『アイドル』なのだ。
「あれ?心(しん)は?」
「さっきカワイ~イ、スタイリストさんに捕まってたよ」
奏がボールペンを回しながら羨ましそうに答える。
「アイツ、また相談に乗ってるのか?」
三咲 心(みさき しん)は、奈桜より2つ下の23歳。
口が固く、感覚に鋭い所があり、よく女の子達から相談される。
「って、人の事心配してる場合か!?」
奈桜はいきなり腕を掴まれて、後ろの壁まで連れて行かれた。

