パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「じゃあ…、よろしくお願いします」


奈桜が丁寧に頭を下げてみんなの円陣に加わる。


「それじゃあ…、今日も来てくれてるみんなの為に心を込めて歌う!来れなかった人にも届くように一生懸命歌う!…ケガのないように、精一杯、行かせて頂きます!せ~の!」


「オォ!」


奈桜の声に合わせてみんなの伸ばした手が重なる。
引き締まった表情の後、笑顔を見せてじゃれるように楽屋を出て行く。
緊張感が適度な心地よさに変わるわずかな瞬間。


奈桜の心には、今、一点の曇りもない。
優しいメンバーやスタッフ、支えてくれる力強いファンの人たち、かけがえのない大切な…娘。


何も無くさなかったのはみんなのおかげ。
その事だけは一生忘れない。
そして…
全てを大切に

歌って行こう。


みんなが出て行った楽屋のテーブルの真ん中に
派手なうちわが置いてあった。

泉、奏、心、碧で昨日作った奈桜へのプレゼント。


奈桜と桜の笑顔の2ショット写真のうちわ。
周りにピンクの桜の花びらを散らせてある。
そして裏に書いてある文字は蛍光ピンクで


『パパはアイドル♪』




       ―『完』―



最後まで読んで下さり本当に!本当にありがとうございました


心から感謝です―



      2011年4月15日
     ~桜の綺麗な日に~


       野風美桜 


      2013年1月6日
     ~寒い冬の夜に~
       修正完了