パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「ナイよなぁ~」


「ナイ。ナイ」


笑いながら言う泉に心も頷く。


「初めからこうなるのを想定して動いてたんじゃないの?オレらまで巻き込んでさ」


「な訳ねぇだろ?」


奈桜は奏の言葉に軽く反論しながら左肩で小突く。


「そうだよ。コイツはそこまで思慮深いヤツじゃないよ。…ただの運の強い男だよ」


碧は心からそう思っていた。
ただ、『運』とは自分で引き寄せるものだと思っていたし、それを出来るのは日頃から自分を信じ、周りに感謝し、常に前を向いている人間だと考えていた。
だから、碧は奈桜を誉めたつもりだ。


「運か…。そうだな。……いや、やっぱりみんなのおかげだよ」


照れ笑いする奈桜に泉も奏も心も碧も笑った。


いつもの…


Zの優しい空気感が溢れていた。