梓は少し下を向いて小さく深呼吸した。
心臓は激しく打ち続けている。
迷いがあるのかないのか分からない。
おそらく仕事に対しては未練はない。
ただ、支えて来てくれたスタッフの人たちへの想いが迷いを生んでいた。
気持ちは…
最初から決まっている。
ずっと、ずっと、この言葉を待っていた。
心の奥底で。
ずっと。
「奈桜……」
梓の髪が勢いよくなびいた。
口を固く結び、流れる涙もそのままに走り出す。
もう…
いいと思った。
「梓……」
奈桜の目が真っ直ぐ梓だけを見る。
奈桜自身も今は自分しか分かっていなかった。
いつもは周りを先に考え、冷静さを欠く事など有り得ないのに。
また、ここで掴み損なったら、もう梓は手が届かない存在になる。
その不安に勝つ自信がなかった。
もう離したくはない。
自分のその想いだけは伝えるべきだと強く思っていた。
心臓は激しく打ち続けている。
迷いがあるのかないのか分からない。
おそらく仕事に対しては未練はない。
ただ、支えて来てくれたスタッフの人たちへの想いが迷いを生んでいた。
気持ちは…
最初から決まっている。
ずっと、ずっと、この言葉を待っていた。
心の奥底で。
ずっと。
「奈桜……」
梓の髪が勢いよくなびいた。
口を固く結び、流れる涙もそのままに走り出す。
もう…
いいと思った。
「梓……」
奈桜の目が真っ直ぐ梓だけを見る。
奈桜自身も今は自分しか分かっていなかった。
いつもは周りを先に考え、冷静さを欠く事など有り得ないのに。
また、ここで掴み損なったら、もう梓は手が届かない存在になる。
その不安に勝つ自信がなかった。
もう離したくはない。
自分のその想いだけは伝えるべきだと強く思っていた。

