「そんな…。何でそんな事を?オレたち、いちタレントが勝手に契約に関わったら……」
奈桜はやりきれない顔で梓を強く見つめる。
梓は黙ってうつむく。
「事務所は?…事務所は?大丈夫なのか?お前は大丈夫なんだろうな!」
「カンカンよ。決まってたCMにまで神川さんが文句つけ出して。事務所は神川さんと契約したつもりはないって突っぱねるし」
言いながらも穏やかに笑っている。
『大人の女』とはこんなに落ち着いているものなのか?と奈桜は不思議にさえ思った。
「で?どうなるんだよ!」
心配のあまり、口調がキツくなってしまった。
梓がかなりの犠牲をはらって守ってくれた奈桜と桜の未来。
嬉しい事に違いないが、自分がどこまでも『子供』に思えた。
そして自分一人ではこの『今』と『未来』はなかった。
一人では無力過ぎた。
その苛立ちの気持ちが奈桜の口調を一層キツくさせる。
「梓はこれからだろ?映画だって…。何でオレなんかの為に…。あの人はお前を利用するだけだろ。梓はこれからが大事なんだよ」
自分が梓の未来を潰したようで悔しささえ感じた。
奈桜はやりきれない顔で梓を強く見つめる。
梓は黙ってうつむく。
「事務所は?…事務所は?大丈夫なのか?お前は大丈夫なんだろうな!」
「カンカンよ。決まってたCMにまで神川さんが文句つけ出して。事務所は神川さんと契約したつもりはないって突っぱねるし」
言いながらも穏やかに笑っている。
『大人の女』とはこんなに落ち着いているものなのか?と奈桜は不思議にさえ思った。
「で?どうなるんだよ!」
心配のあまり、口調がキツくなってしまった。
梓がかなりの犠牲をはらって守ってくれた奈桜と桜の未来。
嬉しい事に違いないが、自分がどこまでも『子供』に思えた。
そして自分一人ではこの『今』と『未来』はなかった。
一人では無力過ぎた。
その苛立ちの気持ちが奈桜の口調を一層キツくさせる。
「梓はこれからだろ?映画だって…。何でオレなんかの為に…。あの人はお前を利用するだけだろ。梓はこれからが大事なんだよ」
自分が梓の未来を潰したようで悔しささえ感じた。

