パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~


「ちゃんと約束した場所にいろよな」


公園を出てすぐ横の所に碧が立っていた。
ただ立っているだけなのに、その立ち姿はまるでドラマのワンシーンのようにキマッテいる。


「アハハ。悪い。七海がこっちの公園の方に向かったからさ。まさか、あっちの遠い方の公園に行こうなんて言えないしさ」


「言えよ」


「無理だよ。サッサと歩いて行っちゃったし」


奈桜は家を出る時に碧に電話していた。
初めから七海と桜を会わせるつもりで、桜を連れ出してもらっていた。
ただ予定では、歩いて10分程の以前撮影でも使った公園にいるはずだった。