パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「どうせ、面倒くさいから喋らせてんでしょ?」


七海はクスッと笑った。
やっと見せた笑顔。


「違うって」


「分かってる。ちゃんと、話を聞いてくれてるんでしょ?」


奈桜はちょっと照れ臭そうに下を向く。


「どこまでも憎たらしいヤツ。イイ男だって思いたくないのに。…そうだ。あの女にも感謝しなさいよ」


「あの女?」


七海は流れる雲をじっと見つめたままで奈桜を見ようとはしない。


「あのナイスバディのハリウッド女優よ。一体、どういう知り合いなの?かなり年上でしょ?」


探るように聞く。


「ハリウッドって……梓!?」


奈桜が驚いて七海を見た。