パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「ハワイ?」


ちょっと真ん中に寄り目になって考える。
悩む顔がまた愛くるしい。


「海が綺麗だっただろ?」


「海?お風呂が気持ち良かったよ」


「お風呂?」


噛み合わない会話にふと電話の音が耳に入った。


「あ…電話」


そのままベッドから降りようとしたが、慌てて何か身に付ける物を探した。
あいにく良さそうな物がなかったので、奈桜は仕方なく枕で下半身を隠して携帯を拾いに行く。
まだ布団の中に桜がいるから、布団を引っ張る訳にはいかない。


「パパ…、パンツ穿いてね。風邪引くから」


奈桜は『うんうん』と頷きながら携帯を開いた。


「もしもし…」


「遅い!いつまで待たせるのよ!オンナでも来てんの?」