しばらくして、誰も何も喋らない部屋に泉が戻って来た。
憔悴しきっているのが一目で分かる。
みんな心配そうに泉を見つめた。
Zの中では、お互い、彼女関係の事は一線を引いて、聞かないのが暗黙のルールになっていた。
だから今回の事も真実なのかガセなのか、泉が話してくれるまでは分からない。
ただ…
やっぱり何となく彼女がいる事はみんな感じていた。
「みんな、すみません!!明日、オレの事が写真誌に載ります。……彼女とのツーショット。実は、…藤崎 花(ふじさき はな)と……付き合ってました。でも、もう終わりました。みんなにはかなり迷惑をかけると思います。本当にすみません!!ごめんなさい。もう2度とこんな事がないように気をつけます。仕事に集中します。すみませんでした!!」
はっきりとした声で言うと、深々と頭を下げた。
「終わった?」
碧の目が鋭く泉を見る。
まだ頭を下げたままの泉はそのまま頷く。
「何でだよ?」
「おい…」
立ち上がった碧を隣の奏が遮る。

