パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~




―ちょっとの気持ち―


「おはようございます。…梓さん、例の件、調べて来ましたよ」


ちょっと得意気に微笑みながら、梓のマネージャーの青木がゆっくり車を出す。


「おはよう。ありがとう。それで?どうなの?」


食いついた魚のように後部座席から運転席に身を乗り出す。
その様子に青木も満足気に笑みを浮かべる。


「そんな慌てないで下さいよ。ちゃんと話しますから。まさか梓さんがこんなネタに興味あるとは思いませんでした。まっ、女優も人間ですもんね。私は好きですから。噂話も庶民的な梓さんも」


「ありがとう。感謝してるわ。こんな事、青木さんにしか頼めないし、あぁ…、他の人じゃ無理だわ。やっぱり人脈のある人じゃないと。…それでどうだった?」


青木は話が脱線すると、なかなか元に戻らない事を梓が一番知っている。
早く答えを知りたい。
おだてた後で、やんわりと本題に導いて行く。