「ほんとここって景色イイよねぇ。オレ、住んじゃおうかな」
キラキラと宝石を散りばめたような都会の灯り。
深い夜の闇の中でそれは儚くも強く光りを放っている。
「家賃払えよ」
歌番組の生放送が終わり、Zのメンバーは奈桜の家に集まっていた。
みんながソファーに座ってくつろぐ中、奏だけはベランダに出て夜景を眺めている。
「心、来てみろって。すっごい綺麗だからさ。絶対住みたくなるって!」
「じゃあオレが奈桜と家賃の交渉してやるよ。ベランダでいいんだな?…奈桜、奏がベランダに住みたいらしい。家賃は相場の倍出すってよ」
「倍出してくれんの?なら、うち来いよ。ベランダならいつでも貸してやるよ」
「なんでベランダなんだよ!」
心の話に入って来た泉にまで奏がキレる。

