パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「心しかいないだろ?アコギ弾けるし、曲持ってるし。ビジュアルだって1人で十分イケる。お前しかいない」


「そうだよ。心ならイケるよ。よっ!弾き語りの出来るシンガーソングライターアイドル!」


泉の提案に奏も賛成する。
肝心の心は…渋い顔で腕組みをしている。


「頼むよ。急な曲変更に対応出来るのは弾き語りしかない。ギターは今からなんとかする。プロデューサーともすぐ話つけてくる。後は心、お前の…」


「分かった。分かったよ。やろう!任せとけ。今日はオレのソロデビューの日だな」


心は悪戯っ子っぽく笑うと伸びをした。


「ありがとう。じゃあオレ、ちょっと行って来る」


「泉!…上手くやれよ」


奏が親指を立ててウインクする。
泉も笑って親指を立てた。


「さぁ、心、衣装チェ~ンジ♪オレが最高の『三咲 心』を演出してやるからな」


指を鳴らしながら奏がニヤッと笑う。


「お、お前…、変な事すんなよ!」


初めて見た不安げな心の顔に奏はククッと笑った。