「何回かけたら出るんですか!!」
マネージャーの石田が今にも電話の向こうからその怒った顔を出しそうな勢いで声を荒げる。
「あぁ、マナーモードにしてた。悪い」
全然悪びれず奈桜が答える。
桜が保育園に行った後、携帯の電源は入れたがマナーモードのままだった。
「マナーモード!?有り得ない…」
石田が深いため息をつく。
「で、何?」
「あっ、急いで下りて来て下さい。大変な事が起こりました。事務所に全員集合です」
「大変な事?何だよ?」
「車で話します」
事務所に全員が呼び出し。
嫌な事しか想像出来ない。
まさか……バレ…た!?
奈桜は鼓動が早くなるのを感じつつ急いで支度した。

