パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「やめろって!」


泉が2人に走り寄って腕を掴み、抱き起こそうとする。


「そりゃ驚いたけどさ。責めても仕方ないだろ?奈桜の子供はもう存在してるんだから。その事を否定したり責めたりするつもりはないよ。黙ってた事だって、立場代われば分かるよ。言えないよ。普通。言えないって」


いつの間にか奏と心も側に来て、2人を立ち上がらすのに必死になっていた。
奈桜も碧もなかなか立とうとしない。


「そうだよ。許す気がなかったら、とっくにお前を追求してるよ」


心が思いっ切り奈桜の腕を引っ張った。
奈桜はうなだれたまま、仕方なく立ち上がる。


「碧が知ってる事は分かってたよ。お前、よく奈桜とコソコソやってたからな。でも、お前が知ってて良かった。奈桜一人で抱えきれる問題じゃないよ。近くに味方がいてくれてほんと良かった。泉も心もオレも、その事にすごく感謝してるんだから」


奏は泉と一緒に碧の脇の下に手を入れて抱え上げた。
一瞬、抵抗したが観念したように碧も立ち上がった。