パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「パパへ…」


泉が読み上げる。
碧が『あぁっ!』と叫び、奈桜の動きが止まった。



「『パパへ、おじいちゃんとおばあちゃんとりょこうにいってきます。すぐかえってきます。さみしくなったらさくらのベッドでねていいからね。パンツははいてね。さくらより』」



まるで凪のような時間が流れた。
張り詰めているはずなのに、何故か嫌な空気ではない。
ただ、碧は頭を抱えてテーブルに突っ伏している。


奈桜は…


深く深呼吸した後、立ったままみんなを見た。