パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~



―仲間―


カレンダーの写真撮影を終えたZのメンバーは泉の運転する車で奈桜の高層マンションへと向かう。
車内は新しく発売されたゲームの話やたわいない話で盛り上がっている。
中でも碧が必死で喋る。
それは少し緊張して見える奈桜の心をほぐす為。
そしてそれはもちろん奈桜に伝わっていた。


「そうそう、お前、また焼肉したいって言ったんじゃないの?」


助手席の後ろに座っていた碧が反対の端の奏を覗き込むようにして言う。


「言ったよ。当たり前でしょ?3人以上集まれば焼肉♪親睦を深めるにはこれが1番」


隣に座っている心と『ねぇ~♪』という感じで頷き合う。


「人の家が臭くなるとか思わない訳?」


呆れたように碧が笑う。


「今回は遠慮してもらったから。な?またみんなで食べに行こう。オレ、ご馳走するよ」


丁寧な安心出来る運転をしながら泉が言う。


「男に二言はないからな。ほんとにおごれよ」


心が大きな声で言った。
ほどなく、車はゆっくりとマンションのガレージへと入って行く。