パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「お前さ、それでも…」


「奈桜?」


奈桜の話を遮るように七海が口を挟む。


「七海にいい話が来てるそうじゃない?」


長い黒髪をさりげなく耳にかけながら七海が言う。


「いい話?運動会のリレーのアンカーの話か?」


『アハハ…』と七海はバカにしたように笑った。


「昔は奈桜のそういうバカなとこ、好きだった」


「何だよ。意味分かんねぇ」


本当に意味が分からない奈桜は首をかしげる。
『はぁー』と深いため息をついて七海は夜空を見上げた後、奈桜を見た。


「ドラマの子役の話でしょ?主役の子供時代の!」


奈桜のバカバカしい答えに一気に興奮した七海は、かなり大きな声で怒鳴った。