パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~


「おっはよ~♪桜ちゃん♪♪」


奈桜はまだ寝ていた桜の顔に自分の顔をすりよせる。


「朝だよ~。桜の好きなホットケーキ、作ったよ」


柔らかいほっぺたに触れる瞬間、日常のかけがえのない幸せを感じる。


「パパ…、今日は起きてるの!?」


桜が目を覚まして笑顔を見せた。


「ハートのクッキー、ありがとう。美味しかったよ」


奈桜が優しく笑う。


「食べてくれた?私、一生懸命作ったの。パパが疲れてるだろうなって。疲れてると甘い物が欲しくなるんでしょ?」


奈桜は桜をギュッと抱きしめる。
約束を破ったのに、自分を気遣ってくれてる。
こんな存在が桜以外にあるだろうか。


「そうだよ。桜のおかげでめちゃくちゃ元気。パンツだって2枚穿いてるぞぉ~」


桜がキャッキャと嬉しそうに笑った。