パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

奈桜はクスッと笑った。


「どうせまた、30分前から待ってたんだろ?」


「悪い?30分前行動は当たり前でしょ?」


勢い良く七海が振り返る。


「変わってないな」


「そう?残念だわ。奈桜は変わったわよ。オーラが輝いてる」


そう言いながら奈桜のすぐ近くまで来た。
甘い香りの香水が好きなところは変わっていない。


「元気そうで良かったよ」


「ありがとう。生命力はたくましいの。奈桜こそ、すごい活躍じゃない?どの雑誌見てもZ…Z…。冠番組もあるしビックリよ。…逃した魚は大きかったわね」


腕を組みながら顔を右に傾けて喋る癖も変わってない。
七海はベンチの方へ目をやると、そっちへ歩き出した。
奈桜は間隔を開けて歩き出す。