「奈桜こそ、先生が感心してたわよ。連絡帳、いつもちゃんと返事書いてるんだってね」
「それくらい、当たり前だろ…」
あまりそういう事は知られたくなかったから、ちょっと口ごもった。
「いいパパじゃないの。じゃあ、明日また迎えに来るわ」
保育園へは毎日、優子が送り迎えしてくれている。
「あぁ。ありがとう。おやすみ」
ドアがカチャッと閉まり、テレビの音だけが響く。
奈桜はベランダに出て深呼吸した。
高層のこの部屋のいい所はやはり眺め。
夜景は見てるだけで癒される。
この景色と今の自分。
飾り物が多過ぎて似ている。
『君の声が聞ければいい…』
新曲をふと口ずさんだ。
「それくらい、当たり前だろ…」
あまりそういう事は知られたくなかったから、ちょっと口ごもった。
「いいパパじゃないの。じゃあ、明日また迎えに来るわ」
保育園へは毎日、優子が送り迎えしてくれている。
「あぁ。ありがとう。おやすみ」
ドアがカチャッと閉まり、テレビの音だけが響く。
奈桜はベランダに出て深呼吸した。
高層のこの部屋のいい所はやはり眺め。
夜景は見てるだけで癒される。
この景色と今の自分。
飾り物が多過ぎて似ている。
『君の声が聞ければいい…』
新曲をふと口ずさんだ。

