パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

「勝手に占ってんじゃねぇよ」


奈桜はフッと笑って静かに言う。


「占って欲しい事があったらいつでも言えよ。タダで見てやるから」


憎まれ口を叩きながら右手を振って出て行く。


「何も見てないだろうな?見るなよ!」


もう閉まっているドアに向かって叫ぶ。
もちろんタロット占いだと信じているから、まさか自分の秘密がバレているとは思っていない。
…そう思いたい。
今は。


「…自分が笑顔になれる道…か」


ぼんやりとテーブルを見る。


「その道はどこにあるんだ?」