パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~

心はその様子をじっと見てクッと笑った。
奈桜は何も気付かない振りでゲームを始める。
しばらくの間の後、何か静かに聞こえて来る音に奈桜は耳を澄ませ、横目でチラッと心の方を見る。


テーブルに並べられたタロットカード。


「おい、オレじゃないだろうな!」


心は勝手に人を占って、1人で納得する所がある。


「何?うるさい」


ちょっと邪険に答えながら、次第に真剣な顔でカードをめくり始めた。


「絶対、占うなよ。やめてくれよ。天気…、ほら、明日の天気にしろよ」


奈桜がパニクり始める。
心のタロット占いは占うだけではなく、何か見えているらしいからタチが悪い。


「天気ならゲタでも投げとけよ」


心のカードをめくる手は止まらず、小さく呟いた。