陽の半分が、地平線に呑まれていた。 『民宿 ねこた』 そう描かれた看板が傾き、その所為か、寂しく震えているように見えた。 実際、辺りは静まり返った街並みだ。 人通りは少なく、時々 夜行性ではない妖怪がヨロヨロ歩いている程度だ。 殆どが夜行性の奴らで、夜になればこの町も活気づく。 そんな町に、母と娘、2人で営業している民宿『ねこた』があった。 .