憂いの塔






「ありがとうございました」


淳子がいつの間にか玄関先に立ち、深くお辞儀している。


顔を上げると営業スマイルを見せる。


紗江子はそれが気にくわなかった。




4人が順々に、賑わう闇に紛れてく。



淳子が戸を閉め、また中に入ってきた。




だが、暫くして玄関の戸がガラガラと開いた。



そこから出てきたのは、黒い着物姿の紅道だった。






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