憂いの塔





「あれ?」


母が説教してるのを横目で見ていると、1人の客が前を通り過ぎていった。


紗江子は首を傾げる。




「どうしたんだい?」


淳子が眉間に皺を寄せ、不愉快そうに紗江子を見つめる。





「霧生さんだ……。」




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