「5万…?」 俺の言葉に彼女は驚きの様子を隠せないようだった。 「そう、 それを弁償って…できる? それに…」 怖いと思っていても所詮、 他の生徒と同じ…か…。 離れていたからわからなかっただけで 本当は別に雨霧のことも怖いとかそういうのはなかったのかもしれない。 そう思った俺は少しづつ彼女へと近づいてゆく。 「え?」 俺が近づいた分だけ彼女は後ずさりしてゆく。