「受付ご苦労さま…」 彼もベランダに出てアタシの横で立ち止まって同じように肘をついて中庭を眺める。 「せっかくなのに受付なんて…ね?」 彼はやさしい笑顔でアタシに言った。 ああ、いつもの彼だ。 そしてそっとアタシの頬に指を添えた。 「…泣いてた?」 彼はどこまでも、 あんなことがあってもアタシにやさしい。 「時間いい?」 アタシにそっと尋ねる。 「うん…」