今の化学の先生は新しくやってきた先生。
そしてその先生がアタシのクラスの新しい担任となった。

その先生が教壇に立つたびにアタシは思い知らされる。


高篠先生はもうここにはいないのだと。


時間がたてばアタシもみんなと同じように、
記憶の中から少しづつ消えていくんだろうと思ってた。


時の流れにさらされて。
ゆっくりと。



なのに先生はここにいない。