俺は生徒たちをなだめながら笑って言った。

「永遠の別れじゃないんだから。
向こうの学校にも遊びにきたらいいよ」


永遠の別れ…
でも
雨霧とは永遠の別れとなるのかもしれない。

そう思って再び雨霧を見る。


彼女が離れたとても遠いところにいるように感じた。

同じ教室にいるのにとても遠く。



それは今まで感じていたものよりももっと遠く。