---from 龍之介---

もしかしたら、
もしかしたら…なんて考えていたけれど結局は自分の思い過ごしのようだった。


「そっとしておいてください!」

あの雨の中、
彼女の言葉が何度も蘇る。

当然だ。
許してもらえるわけない。
彼女を困らせ追い詰めて。


どうしてこんなことに…。


こんなことになるのなら話をしたいと思うんじゃなかった。

でも
せめて謝りたいと思って…。