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「はい、HRはじめます」

そう言って入ってきたのは今日も高篠先生じゃなかった。


「えーっ！
また先生じゃないの！」

クラスからは昨日よりも大きなブーイングとなった。

「最近、先生休み多いー！」

「高篠先生、病気？」

「えー！そうなの？」

クラス中がざわめく。


「あーもう、はいはい。
高篠先生から直に話があると思うけど…。
じゃあもうここだけの話ですよ？」

そう言って鈴木先生は出席簿で肩を叩きながら言った。