「ねえってば!」 「あ、ごめん、 ホラ、テスト前に必死で勉強しないなんてあり得ないでしょ? だから目は真っ赤、 それにテストの出来に自信がないから元気ない」 アタシは笑ってテストのせいにしてごまかす。 「それならいいけど。 でも必死で勉強なんてアタシを置いてかないでよ?」 きっと彼女なりにアタシを気遣ってくれているのだろう。 多分、 なんとなく感づいているのかもしれない。