木村くん…。 ふとそう思って彼の席のほうを見る。 ………。 あ。目が合った。 彼はにっこりと笑ってアタシを見た。 どうしていいかわからず思わずアタシは目を逸らしてしまった。 いつもの彼? ううん、違う。 無理してる。 アタシのせい。 謝らないと。 いつまでもこんな状態じゃいけない。 それにきっと昨日のアタシの態度、 嫌だって思ったに違いない。