明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


あの日、
一緒に帰ったのだって考えれば彼女には木村がいるのだし
多分、俺が彼女の腕を掴みあんなこと言ったから。

そして
あの本が雨霧だとしたら。

いや、
きっとあれは雨霧が俺のために。


あんな俺のささいな言葉で。

きっと彼女は必死になってどうにかしようとしたのだろう。


もう彼女を傷つけてばかりだ。