「叔母さんが今日は帰りが早いからアタシも早く帰らなきゃ!」 カバンにペンケースやノートを 片付けながら答え 「じゃ、先帰るね!」 そう彼女に言い残して教室を出る。 「あー、もう」 結衣の声が背中に聞こえた。 それでも いつもの地下鉄よりも 早い地下鉄に乗るため 必死になって廊下を走って昇降口へと急ぐ。